血糖値検査 

血糖値の検査について解説していきます。

 世界的に糖尿病患者の数は非常に膨大であり、現在では全人口のうち4億を超えた人数が糖尿病を罹患していると発表されています。

日本においてもおよそ1000万人が糖尿病と診断され、年齢や性差を考慮に入れない単純計算で約13人に1人が糖尿病をわずらっている計算になります。

とくに初期では自覚症状がないことも多く、糖尿病の早期発見のためにも定期的な人間ドッグや健康診断を受けることが推奨されています。

今回は検査方法、とりわけ血糖値の検査について解説していこうと思います。

そもそも糖尿病って?

検査方法について解説する前に糖尿病自体がどのような病気かについて書いていきたいと思います。

糖尿病は体内においけるインスリンの分泌量低下もしくはインスリン抵抗性増大などによって、血糖値のコントロールがうまくできず、慢性の高血糖になってしまう疾患です。
通常、食事などによりグルコース(糖)が体内に取り込まれると、インスリンの働きによってグルコースは各組織に取り込まれ血糖値が正常の範囲を維持するのですが、糖尿病患者ではこの取り込みがうまく作用しておらず、結果として高血糖になってしまうのです。

ちなみに糖尿病という病名は、糖尿病を患っている人の尿に甘みがあるという発見から名づけられたそうです。

非常に重要な血糖値の検査

糖尿病診断において血糖値の検査というのは非常に重要なものになります。

一概に血糖値といってもさまざまなものがありますが、糖尿病の診断に使用される血糖値には、空腹血糖値、75gOGTT2時間値、随時血糖値があります。
空腹時血糖値は食事から10時間以上あけて測定する血糖値のことで、一般的には前日21時以降は絶食し、翌朝の朝食の前に採決します。

75gOGTT2時間値というのは、10時間以上絶食した後、75gのブドウ糖を経口摂取し、2時間以上たってから採血して測定する血糖値のことです。

食後血糖値の上昇をもみる試験になります。随時血糖値は食事と関係なく採血し、測定する血糖値のことです。

HbA1cとは

上記血糖値の判定に加え、長期的な血糖値をみるためにHbA1c(グリコヘモグロビン)の値を測定します。
HbA1cとはヘモグロビン(Hb)にグルコースが結合したもので、いわゆる糖化ヘモグロビンのことです。

正常な状態では、成人のHbのうちおよそ9割以上を占めるHbAは、糖と結合していません。しかしながら、高血糖になり血液中に糖の割合が増加するとHbAと糖が結合したHbA1cがあらわれ、高血糖が持続していくにつれてそのHbA1cの割合は増加し、7パーセント以上になると、細血管障害の頻度が上昇することが明らかになっています。

しかしHbA1c はあくまで血糖値の平均を反映したものなので、HbA1c の値が正常値の範囲であっても、高血糖と低血糖を繰り返している状態にある可能性があるため注意が必要になます。
HbA1cは約2か月間の平均血糖値を反映します。

その他の平均血糖値を反映する指標として、糖化アルブミン(約2週間)、1,5-AG(約1週間)などがあり、HbA1cよりもより直近の血糖値の平均を反映するため、短期間の指標として有用になります。

・判定区分

血糖値の判定を用いた場合、判定区分は糖尿病型、境界型、正常型の三つに分類できます。
境界型は、現時点では糖尿病特有の合併症を伴うことはほとんどないが、糖尿病を発症するリスクが非常に高い領域になります。具体的な判定基準を以下に示します。

  1. 空腹時血糖値<100mg/dL、かつ75gOGTT2時間値<140 mg/dLだと正常型。
  2. 空腹時血糖値≧126 mg/dL、75gOGTT2時間値≧200 mg/dL、随時血糖値≧200 mg/dLのいずれかを満たせば糖尿病型。
  3. 1.2のいずれにも入らない場合は境界型。

最後に。早期発見が何よりも大切

糖尿病に限らず、病気は早期発見が何よりも大切です定期的な健康診断や人間ドック、また体内に異変を感じたら先延ばしにせずに、すぐに病院に診察しに行きましょう。

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