グリコアルブミン(GA)検査とは?【糖尿病の検査方法】

糖尿病 検査

血糖値の管理指標であるグリコアルブミン(GA)の検査

グリコアルブミンという言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
グリコアルブミンとは糖尿病に利用される検査項目の一つで、血糖値の管理指標になります。

糖尿病の診断に関する検査項目には空腹時血糖値や75gOGTT、HbA1cなど多様な種類がありますが、糖尿病はそれらの検査項目を総合的に判断することにより診断を下しています。

その検査項目の中でも、今回はグリコアルブミンついて解説していきたいと思います。

グリコアルブミンとは?

グリコアルブミン(GA)とは血清アルブミンのリジン残基にグルコース(糖)が結合した糖化アルブミンとのことです。
血清アルブミンは肝臓で生合成される蛋白質で、血液中のタンパク質の大半を占めており、体内における物質の保持や運搬など多様な働きを持っています。

糖尿病になり血糖値が上昇すると、過剰になったグルコースがアルブミンに結合し、グリコアルブミンを生成します。

血糖コントロールの検査の種類

血液中のアルブミンのうち、どれくらいの割合のアルブミンが糖化しているかを調べる検査がグルコアルブミン検査になります。
グルコアルブミンは血糖コントロールにおける指標になり、似たような指標としてはヘモグロビンが糖化したHbA1c(グリコヘモグロビン)やグルコースと似た構造を持つ1,5-AG(アンヒドログルシトール)があります。

これらの血糖コントロールの指標は一時的な血糖値ではなく、比較的長期間における平均血糖値を反映するので血糖コントロールにおいて非常に有用な指標になります。
とりわけHbA1cに関しては35年ほど前から利用されており、大規模研究にも利用され、そのデータも十分であり、もっとも広く利用されている指標といっても過言ではありません。

HbA1c(グリコヘモグロビン)、グリコアルブミン、1,5-AGを比較したとき、わかりやすい差異の一つに反映する期間の違いがあります。

HbA1cはおよそ過去1か月間、グリコアルブミンはおよそ過去2週間、1,5-AGはおよそ過去1週間の平均血糖値を反映します。

グリコアルブミン検査における特性

グリコアルブミンの測定の目的は、アルブミンの正常半減期が約17日であるということに基づいています。
HbA1cの値と相関していることが知られており、基準値はHbA1cのおよそ3倍で11%~16%になります。

アルブミンの代謝半減期がHbA1cより短いことから、より直近の平均血糖値を反映します。

安定した血糖コントロール状態ではグリコアルブミンはHbA1cと供によい血糖値の指標になりますが、特定の状況下(罹患状態)によっては血糖値を正常に反映していない可能性も考えられます。

たとえば進行した肝硬変、ネフローゼ症候群、甲状腺機能亢進症・低下症を合併してしまったときにはグリコアルブミンは血糖値を正常に反映しているとは言い難い状態にあります。

ネフローゼ症候群・甲状腺機能亢進時では、アルブミンの半減期が短くなるため、グリコアルブミンは実際の血糖値より低い値を示します。

逆に肝硬変・甲状腺機能低下時では、アルブミンの半減期が延長するため、実際の血糖値に比べ高い値を示します。

一方で、グリコヘモグロビンがHbA1cと比較し非常に有用になるケースもあります。

溶血性貧血や急な失血後、あるいはヘモグロビン異常症などの場合には、HbA1cが血糖コントロールの指標として利用できない状態であるのでグリコヘモグロビンの指標は重要な値になります。

また経口ブドウ糖負荷試験において、グリコアルブミンは空腹時血糖値より負荷後2時間血糖値と強く相関するため、食後高血糖のみを示す糖尿病患者を発見することに有用であるというデータもあります。

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