主に虚弱で冷えを持つ患者における関節痛、神経痛などに用いられる桂枝加朮附湯
血糖値のコントロールがうまくできず慢性の高血糖となってしまう疾患である糖尿病。
その原因や治療法には様々なものがあります。
あまり印象はないかもしれませんが、漢方薬を用いて治療を行うこともあります。
今回は漢方薬の中でも一般的に関節痛・神経痛などに効果がある桂枝加朮附湯について解説を行っていきたいと思います。
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日本における漢方
中国の漢の時代に中国から日本に導入された伝統医学のことを、江戸時代に日本で独自の発展を遂げた蘭学に対し、漢方と呼ぶようになりました。
漢方は現代医学に欠かせない存在である合成薬がない時代に発達した医学であり、漢方薬に使用する原料はすべて自然界に存ずる生薬になります。
漢方薬は安全で副作用がないと考えられがちですが、薬である以上全く副作用がないわけではなく、正しい用法・用量を守ることが大切になります。
桂枝加朮附湯の構成生薬と効能
基本処方である桂皮湯に朮、附子を加えた処方であり、主に虚弱で冷えを持つ患者における関節痛、神経痛などに用いられます。
桂皮(ケイヒ)
桂皮は発汗解熱作用、抗アレルギー作用、抗潰瘍作用、血管拡張作用、血圧降下作用、鎮痛作用など多くの作用を持つ生薬です。
芳香健胃薬として食欲不振や消化不良に使用されるほか、風邪薬、解熱鎮痛薬、動機抑制薬、婦人薬などの処方に配合されています。
芍薬(シャクヤク)
芍薬は胃に作用し、鎮痛の薬能を持つ生薬になります。腹痛や自然発汗、月経不順などに適応を持ち、鎮痛鎮痙薬、婦人薬、冷え症薬、かぜ薬、消炎排膿薬とみなされる漢方処方に配合されます。
大棗(タイソウ)
大棗は脾胃を整え、精神安定作用をもたらす生薬で、食欲不振、神経症による同期・不安などに適応を持ちます。
主にかぜ薬、健胃消化薬、整腸薬、鎮静薬とみられる漢方処方に配合されます。
茯苓(ブクリョウ)
茯苓は中国、韓国、日本、北朝鮮など広い産地を持つ生薬で、利尿作用や抗炎症作用があります。
水分代謝の促進、胃腸の働きの促進、くわえて精神安定をはかる効能をもちます。
排尿困難、水腫によるむくみ、胃内停水、嘔吐、水様性下痢、精神不安による痙攣、健忘症などに対して適応があり、健胃消化薬、整腸薬、利尿薬、鎮痛薬とみなされる漢方処方にしばしば配合されます
白朮(ビャクジュツ)
白朮は脾胃の機能を高め、健胃・利尿・鎮静などの薬能を持ちます。
虚弱体質、食欲不振、疲労倦怠感、下痢、胃内停水、黄胆、水腫、関節炎、神経痛、めまいなど多くの症状に対して適応を持ち、健胃消化薬、整腸薬、利尿薬、鎮痛薬などの漢方処方に対し配合されています。
生姜(ショウキョウ)
去痰や制吐、鎮咳作用がある生薬になり、芳香性健胃、乗り物酔いや妊娠期における悪心嘔吐の予防などを目的に用いられます。
風邪薬、健胃消化薬、鎮吐薬鎮痛薬などの漢方処方に配合されています。
甘草(カンゾウ)
甘草は食品甘味料に用いられることもある生薬で、胃腸機能を整える作用や肺を整える作用、薬物・食物の毒を中和する薬能があります。
消化性潰瘍、化膿性のできもの、薬毒、食中毒などに適応があり、様々な漢方薬に処方されますが、味を調える甘味料として処方されていることもしばしばあります。
また大量摂取すると偽アルドステロン症を引き起こすことがあるので注意が必要です。
附子(ブシ)
附子は心臓・腎における働きを強め寒さ・冷えを除く作用があるとされている生薬です。
主に悪寒のはなはだしいもの、冷えによる下痢、手足の痙攣や麻痺などに対して適応があるとされ、身体・四肢の関節痛、知覚麻痺、冷えを治す処方に配合されます。
桂枝加朮附湯の注意事項、副作用は?
桂枝加朮附湯は漢方で言う「寒証」、すなわち冷えのある症状向けの漢方薬になります。
したがって、暑がりな人やほてり・のぼせ気味の人には他の漢方薬を処方することになります。
また副作用として偽アルドステロン症を発症する可能性があります。血圧上昇、体重増加、低カリウム血症のような症状が見られた場合は偽アルドステロン症の可能性があるのですぐに医療機関に診察に行きましょう。
その他アレルギー反応や湿疹、食欲不振などを生じることもあります。
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