糖尿病性神経障害、しびれ、耳鳴り、前立腺炎などにも効果がある牛車腎気丸
糖尿病は血糖のコントロールがうまく調節できず慢性の高血糖となってしまう病気です。
糖尿病の治療には早期の発見、早期の治療が何よりも大切になってきます。その治療の一種として漢方薬を用いることがあります。
牛車腎気丸は糖尿病に効く漢方薬の1つです。
今回はこの牛車腎気丸について解説し行きます。
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牛車腎気丸とは?
牛車腎気丸は漢方薬の一種であり、10種類の生薬から構成されています。
おもに高齢者の泌尿器系や生殖器・副腎の機能低下の改善に用いられ、具体的には排尿障害、下肢の脱力感、しびれ、痛みなどを感じる場合に使用します。
臨床研究においては、糖尿病性神経障害、しびれ、耳鳴り、前立腺炎などにも効果があるとされています。
牛車腎気丸は六味丸、八味地黄丸から派生した漢方薬になります。
牛車腎気丸の構成生薬と効能
① 地黄(ジオウ)
地黄は黒褐色の柔らかい10㎝弱の生薬で、強心、血圧上昇、血糖降下作用を示すことがわかっています。
また少量だと血管収縮、多量で血管拡張と利尿作用がみられるのも特徴です。
体液と血分を滋養し、清熱涼血、補欠、強壮などの薬能があります。
糖尿病をはじめとして吐血、月経不順、胎動不安、乾燥性便秘などに適応があるとされています。
② 山茱萸(サンシュユ)
山茱萸は日本では庭木として植えられている落葉性の小高木で、その赤い果実が生薬として用い、肝腎を補い生殖能力を高め強精する薬能があります。
腰膝の鈍痛mめまい、インポテンツ、耳鳴り、頻尿などに適応があるとされ、主に強壮薬とみなされる漢方薬に配合されます。
③ 山薬(サンヤク)
山薬はヤマイモ・ナガイモの周囲を除いた根茎のことで、胃腸機能を高め、肺を補い、精を益すなどの薬効があります。
下痢、虚弱による咳、糖尿病、遺精、頻尿などを適応とし強壮薬を配合とする漢方処方に配剤されることが多くあります。
④ 沢瀉(タクシャ)
沢瀉は主に沼地などに自生する多年生草本で、利尿作用を示し、炎症を鎮める薬能があります。
小便不利、水腫、嘔吐下痢、胃内停水、脚気、淋病などを適応とし、利尿止渇薬や尿路疾患用薬などの漢方薬に配合されます。
⑤ 茯苓(ブクリョウ)
茯苓は塊状の生薬で、弱い利尿作用や抗炎症作用を示すことが知られています。
湿邪を除き、水分代謝を促し、脾胃を補い胃腸の働きを助け、さらには精神を安定させる薬能もあります。
主に尿の出が悪いもの、水腫による張り・むくみ、嘔吐、水様性下痢、精神不安による痙攣、健忘症などに効果があります。
利尿薬や鎮痛薬のような漢方薬に高頻度で処方される生薬になります。
⑥ 牡丹皮(ボタンピ)
牡丹皮は管状から半管状の皮片で、10㎝弱の生薬であり、生理を整える薬能があるとされ、主に婦人用薬とみなされる漢方薬に配合されます。
⑦ 桂皮(ケイヒ)
桂皮は半管状もしくは管状で5㎝から50㎝ほどもある生薬です。
発汗作用や抗アレルギー作用、殺菌作用があることが知られ、芳香健胃薬として消化不良や食欲不振を適応として漢方薬に配合されます。
また頭痛や四肢・関節の痛み、生理不順などにも効果があるとされています。
⑧ 附子(ブシ)
附子は淡褐色~暗褐色で15㎝ほどの生薬で心臓・腎臓の働きを助け、冷えを除く作用があるとされています。
悪寒のはなはだしいものや冷えによる下痢、痙攣・麻痺などを適応とし、身体及び四肢における関節痛や冷え、しびれなどを治すとされる処方に配合されます。
⑨ 牛膝(ゴシツ)
牛膝は棒状の黄褐色の生薬であり長さはおよそ30~50㎝ほどになります。
化膿性の腫れを治す薬能があり、血尿、無月経、難産、打撲傷、化膿性の腫れものなどに適応があります。
主に婦人薬とみなされる漢方処方に配合されます。
⑩ 車前子(シャゼンシ)
車前子は褐色で粒状の生薬で、水分代謝を促し、去痰する薬能があります。
主に小便淋濁、血尿、下痢などに適応を持ち、消炎・利尿作用を目的とする処方に配合されます。
・牛車腎気丸の注意事項・副作用は?
牛車腎気丸は基本的に漢方で言う「寒証」向け、すなわち冷えを伴う症状に向けの処方になるため、暑がりの人やのぼせ気味の人には不向きなので注意が必要になります。
また食欲不振やおなかを下し気味な人の場合も服用しないことが推奨されます。
漢方薬は生薬を原料としていから、安全な薬であると思われがちですが、副作用が生じる場合もあるので、気になる症状が出たら医療機関に行くようにがしましょう。
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