糖尿病 治療法

インスリン注射によって生理的なインスリン分泌を補う必要があります

1型糖尿病とは、インスリンを産生する膵臓の細胞であるβ細胞が破壊・消失されて発症し、その発症原因は自らの細胞が攻撃されてしまう自己免疫異常によるものと考えられています。
日本において、1型糖尿病の患者は2型糖尿病の患者と比較してかなり少なくなっており、そのため診療経験が豊富な医師が多くありません。

したがって、2型糖尿病の治療がそのまま1型糖尿病の治療に適用されるということも多くなっているのですが、基本的には1型糖尿病の患者に対する運動療法や食事制限は、生活習慣病や肥満を招かない程度のもので十分となっています。

逆に過度の生活指導は有害となってしまうことも多く、患者に余計なストレスを与えてしまうこともあることから、2型糖尿病の患者は生活に合わせたインスリンに使い方ができるようにサポートすることが重要となります。

1型糖尿病の患者は、自分のインスリン分泌が無くなってしまいます。

そのため、インスリン注射によって生理的なインスリン分泌を補う必要があります。

普通の健康な人のインスリン分泌は、基礎分泌と追加分泌に分けられますが、基礎分泌は、食事をしていない時でも少しずつ分泌されているものであり、これが分泌されていないと肝臓などから出てくるブドウ糖によって血糖値が上昇していってしまいます。

その一方で追加分泌は、食事や間食をした時に急速に出るものであり、食後の血糖値の上昇を抑える働きを持ちますので、1型糖尿病のインスリン療法の基本は、この基礎分泌と追加分泌をできるだけ上手く補充することが大切となります。

基礎分泌を補うためには、効果の長い持効型あるいは中間型のインスリン注射が必要

基礎分泌を補うためには、効果の長い持効型あるいは中間型のインスリンを1日1回ないし2回注射し、その一方で、追加分泌を補充するためには、超速攻型あるいは速攻型のインスリンを食事の前に注射します。
近年では、持効型と超速効型のインスリンを使う治療が増えてきています。

また、持続皮下インスリン注入療法(CSII)やインスリンポンプ療法と呼ばれる治療法もあり、この治療法では、皮下に針を留置し、携帯電話くらいの大きさの機械から持続的にインスリンを注入します。
この治療法では、持続で注入するインスリンを時間帯であらかじめ設定することが可能であるため、生活に合わせたインスリン療法を行ううえでは優れた治療法となっています。

そのため、海外では1型糖尿病の治療法として普及していますが、日本では導入できる施設が限られていることもあり、利用している患者はまだ少なくなっています。
また、膵臓・膵島移植、あるいは膵臓のβ細胞を人工的に増やし、治療に用いるという再生医療は1型糖尿病の根本的治療法として期待されています。

しかし、これらの治療法にはまだまだ課題も多いため、現実的な治療法として確立されるには、まだ時間がかかるものといわれています。

早期に発見したとしても完治はできないといわれています・・・が。

このように、1型糖尿病は身体の免疫が誤作動して膵臓の細胞を壊してしまうため、根本的治療法も確立されていないことから、早期に発見したとしても完治はできないといわれています。

ただ、前述のような適切な治療を受け続けることができれば、身体を正常な状態に保つということも可能となっています。

また、1型糖尿病の中でも緩徐進行型の糖尿病であった場合には、発病してからすぐに治療を行うことができれば、注射するインスリンの量を最小限に抑えるということも可能ですので、使用するインスリンの量を抑えられれば、その分身体への負担を最小限に抑えることもできると思われます。

そのため、1型糖尿病の治療には早期発見が大切であり、病気を発見した後は、定期的に通院をして、医師から適切な治療法を指示してもらうということが重要となります。

>>「1型糖尿病とは?原因や症状は?」はこちら

>>「2型糖尿病とは?原因や症状は?」はこちら

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