ビグアナイド薬とは?効果・効能、副作用は?【糖尿病の飲み薬】
インスリン抵抗性によるⅡ型糖尿病に適応があるビグアナイド薬とは?
ウィルス感染で免疫に異常が生じ、自己免疫などによりインスリンを分泌する膵β細胞自体が破壊されてしまうⅠ型糖尿病とは異なり、Ⅱ型糖尿病にはインスリン分泌不足によるものとインスリン抵抗性によるものがあるとされています。
ビグアナイド薬はその中でもとりわけインスリン抵抗性によるⅡ型糖尿病に適応がある医薬品となっています。
今回はビグアナイド薬の働きについて解説していきたいと思います。
インスリン抵抗性とは
血糖値の管理においてインスリンは非常に重大な存在です。
インスリンは体内において血糖値を唯一のホルモンであり、なんらかの原因でインスリンが膵β細胞から分泌されなくなってしまう、もしくは分泌量が低下してしまうと高血糖になってしまいます。
これらの場合はインスリンの分泌を増加させる治療を行うわけですが、一方でインスリンが正常に分泌されているのにもかかわらず、各組織にうまく作用せず高血糖になってしまうこともあります。
インスリン抵抗性とはこのように組織におけるインスリン感受性が低下し、インスリンの効果が乏しい状態を指します。
ビグアナイド薬はこのインスリン抵抗性を改善する薬です。
糖新生とインスリン抵抗性
肝臓では空腹時や夜間にグリコーゲン分解と糖新生を行うことによってグルコースを生成し、体内の血糖を維持しています。
糖新生は血中の糖が少なくなったときに、肝臓でグリコーゲン以外のものからグルコースを合成し、足りない糖を補うことです。主に筋からのアミノ酸、乳酸、ピルビン酸、脂肪組織からのグリセロールなどが利用されます。
糖新生の調節にはインスリンが大きく関わっており、インスリンには糖新生を抑制する作用を持っています。
通常、インスリンにより糖新生が抑制されると糖の合成量が減少し、またインスリンにより同時にグリコーゲン合成も促進されるので、糖はグリコーゲンに変換されるようになります。
そうなると肝臓内における糖の量が少なくなるので、糖輸送担体(GLUT2)において肝臓への糖の取り込みが増加し放出が減少するので、結果として血糖値が下がります。
しかし、インスリン抵抗性による糖尿病ではインスリンが分泌されているにも関わらず、肝臓での感受性が低いため糖新生が抑制されません。
同時にグリコーゲン促進作用もみられず、肝臓内において糖が増加します。
その結果、肝臓内の糖が多いままなため血中から肝臓への糖の取り込みは減少し、それどころが血中への糖の放出が増加します。
故に高血糖になってしまうのです。
ビグアナイド薬の働き
ビグアナイド薬の働きとしては骨格筋へのグルコース取り込み亢進作用と肝臓からの糖放出抑制作用の二つを持つとされていますが、主な働きは肝臓から糖放出抑制になります。
ビグアナイド薬は体内でAMPキナーゼに作用し、活性化させることにより肝臓における糖新生を抑制させます。
また脂肪酸の合成を抑制、分解促進作用を示し、肝臓内の脂肪を減少させます。
この肝臓内脂肪の減少はインスリン抵抗性改善に貢献すると考えられており、最終的に高血糖の改善につながります。
・ビグアナイド薬におけるメリットとデメリット
ビグアナイド薬はその作用機序からもわかる通り、直接インスリンの分泌に関与しないため単独使用で低血糖になることはあまりありません。
副作用としては下痢、食欲不振などの消化器症状があります。
さらに乳酸アシドーシスを引き起こす子可能性があり、副作用がみられる場合はすぐに服用を中止し、医療機関に相談してください。
また七十五歳以上の高齢者に乳酸アシドーシスのリスクが高まるため、一般的には推奨されません。
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