糖尿病性足病変とは?症状や治療法は?【糖尿病の合併症】
恐ろしい合併症の一つである糖尿病性足病変
糖尿病との闘いは合併症との闘いだといってもいいくらいに、糖尿病治療における合併症の存在は重大なものです。
糖尿病特有の三大合併症をはじめ、今まで多くの合併症に悩まされてきました。
中には放置しておくと失明や切断など、体の機能を失ってしまう合併症もあります。
今回はそんな恐ろしい合併症の一つである糖尿病性足病変について解説してきたいと思います。
糖尿病性足病変の全体像
糖尿病性足病変は国際的に「神経障害や血流障害を合併した糖尿病患者の下肢に生ずる感染症、潰瘍、深部組織の破壊性病変」だと定義されています。
足病変の成因としては主に神経障害(末梢神経障害、自律神経障害)における神経性潰瘍と末梢動脈性疾患(閉塞性動脈性硬化症など)による虚血性潰瘍の二つに分類することができます。
これら二つの要因がそれぞれ、もしくは合併して進行することによって足病変が生じます。
神経障害・血流障害を有している状態で、靴擦れや外傷などの外因が加わることにより、潰瘍が生じ、感染症が合併すると壊疽となります。
さらに症状の悪化が進むと最悪切断にまで至る恐ろしい疾患です。
また透析患者では血管の石灰化が生じやすく、足病変が好発しやすい傾向にあるので注意が必要です。
糖尿病性足病変の主な危険因子には以下のようなものが挙げられます。
- 高齢
- 高血糖
- 男性
- 長期間の糖尿病罹患歴
- 神経障害
- 血流障害
- 糖尿病性網膜症
- 腎障害
- 高足低圧
etc…
神経障害の特徴
足病変は神経障害が合併すると生じやすくなります。
したがって神経障害の早期発見が足病変治療においては非常に大切なものとなってきます。
神経障害でよくみられる症状は、下肢のとりわけ足におけるしびれ感、冷感です。
加えて足の色調の変化、さらに症状が進行するとCharcot関節や鷲爪路などの足の変形がみられるようになります。
Charcot関節その結果起きる神経障害性関節症のことです。
鷲爪路とは足底の筋肉が萎縮し、鷹の爪のような形に変形してしまう糖尿病神経障害による疾患です。
また、これらの症状以外にも発汗障害による皮膚の乾燥・皮膚温の低下、外反母趾、ハンマー趾なども神経障害の特徴になります。
血流障害(動脈硬化症)の特徴
血流障害の進行具合に伴って足病変の症状も変化します。
足病変はそのほとんどが神経障害単独、もしくは神経障害が関わっている疾患ですが、血管の狭窄・閉塞が生じると血流障害単独でも足病変を起こす可能性があります。
特に血流障害の原因の一つである閉塞性動脈硬化症は高齢者に多いとされる疾患ですが、喫煙者などでは若者にも生じやすいことが明らかになっています。
血管障害、特に動脈硬化症の症例は冷感やしびれ感を初期症状とし、進行が進むにつれ、チアノーゼ、間欠性跛行、安静時疼痛、壊疽などを伴うようになります。
予防と治療
足病変はフットケアにおける予防・治療が重要になります。
特に多くの場合においてフットケアで予防が可能とされています。
治療の遅れは足の切断につながるため、放置しないことが何よりも大切です。
実際に糖尿病性足病変において足の切断に至った患者の多くは糖尿病治療(フットケア)を行っていないことがわかっています。
フットケアの方法としては、足の観察、清潔保持、禁煙、爪の処理(深爪に注意)、靴の選択、火傷の注意、靴下による防護、水虫の予防などがあります。
また、糖尿病性足病変のリスクが高い患者には定期的な診察が必要になります。
リスクが高い糖尿病患者とは主に、足の潰瘍や壊疽を経験したことがある、防護感が低下し足変形を有している、閉塞性動脈硬化症の合併、透析患者、視力障害を有しているなどです。
いずれにせよ足病変では早期発見における治療が大切なので、症状が見られたら放置しないようにしましょう。
糖尿病の合併症対策のカギは「免疫力UP=ブロリコ!」(PR)
糖尿病になって最も怖いのは糖尿病性神経障害や糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症などの合併症です。 それらの合併症を防ぐために最も重要なのが「人間の持っている免疫力を向上させる」事と言えます。 そして免疫力を向上させる成分として注目されているのがブロッコリーから抽出された成分「ブロリコ」です。 アガリクス(β-グルカン)の約50倍、プロポリスの1000倍以上の免疫力向上パワーを持っているとされています。
ブロリコに関する詳しい資料のご請求はこちらから