40代で糖尿病発症、合併症の糖尿病網膜症も発症。【体験談】
甘い匂いのする尿から糖尿病を発見。
今から40年ほど前、40歳前の働き盛りだった父は、高度成長時代の所謂企業戦士と呼ばれる人種でした。
ビルなどの電気配管関係の営業を担当していた父は、建築ラッシュで次々に建てられる建物を追う様に日本各地を走り回り、日々出張の連続でほとんど家にいないと言う様な生活状態で、父が糖尿病を発症したのはそんな時でした。
子供心に覚えているのは父のご飯茶碗の大きさです。
私たち子供の茶碗は勿論、母のそれと比べても異様に大きかった父用の茶碗は、まるで丼鉢の様に私には思えました。
とにかく体力勝負というのが父の思いだったのでしょう、父はその特大茶碗でたっぷりの食事をして精をつけるつもりだった様です。
ところがある日、私たち子供の誰かが、父が行った後トイレに漂っている甘い様な変な匂いに気が付いたのです。
また汲み取り式でアルミサッシではない木枠窓の昔のトイレに、外から列をなして侵入して来た蟻が便器周りに飛び散った尿に黒くたかっているのも目にしました。
この時既に父は糖尿病を発症していたのです。
【母の苦労】父の糖尿病との付き合いが始まりました。
そしてそれは母の、父の糖尿病に対する戦闘開始でもありました。
父は昔風の頑固親父で、典型的な亭主関白でもありました。
医者の指示する食事療法の必要性を大して感じていなかったものか、自分の体は自分が一番解っているという理屈で、それまでの丼茶碗での食事を変えようとはしませんでした。
当然日々体は痩せて体力が落ち、仕事に差し支える程辛くなるのにそう時間は掛からなかったと思います。
病気の自覚症状がなく何処も痛くも辛くもないという点が、誰もが糖尿病を悪化させる落とし穴なのです。
亭主関白の父を説得するのに、母は相当苦労していました。
母は食事のカロリー計算を医者などから貰って来た資料や本で一生懸命勉強していましたが、なにせ出張ばかりで家で食事を摂る方が少ない父の生活ですから、父自身がそのつもりにならないとほとんど効果はありません。
ある日、二階で寝ている私の耳に両親の言い争いの声が入って来ました。
今でも私の耳に残っているのは、別に死んでも構わないから放って置いてくれと怒鳴る父に対し、母が
「結婚する時、私を幸せにすると言ったじゃないですか。あれは嘘だったのですか」
と泣きながら訴えていた言葉です。
両親の喧嘩など私には初めての事でしたし、まして母がそこまで父に食って掛かる様子などは見た事がありませんでした。
その日から以後、食事に関しては父は母の言う事を聞く様になったのです。
それからしばらくは父の症状は落ち着いていました。
合併症の【糖尿病網膜症】を発症。
次の事件が起こったのは、何年ぐらい後だったでしょうか。
母が入院手術の必要な病に倒れたのです。
一ヶ月間程、家を空けた母の心配は当然父の糖尿病の事でした。
父と見舞いに行く度に、養生する様に母が父に言っているのを聞きました。
大丈夫と答えていた父は、母が退院するのと入れ替わる様に目の手術を受けなければならなかったのです。
糖尿病網膜症でした。
レーザーで網膜の出血を止める手術で、失明寸前でしたがどうにかそれは免れました。
父は自分では食事に注意しているつもりだったのですが、仕事で外食も多く、食事のカロリー計算も母任せだった事から知識不足もあって、食事療法が不十分だったのです。
【本気の付き合い】
しかしこの事件で糖尿病の怖さを思い知った父は、自分でも本格的に糖尿病と取り組む気になった様でした。
始めたのはまだ今の様に世間で流行っていなかったウォーキングです。
忙しい日々の中、時間を見つけては歩く様に努力していました。定年後には、近所の買い物などには歩いて行くなど、日常生活の中で出来るだけ体を動かす事に留意していました。
また家族で外食などの時、「これはもう一口大丈夫かな?」などと父が母に自分から尋ねているのが聞ける様になりました。
食事は傍で見ていても気の毒な程の粗食です
量は勿論の事、質的にもかなり制限されます。肉類油物が好物である父にとっては本当に辛い食事だったと思います。
それは昔母に言い放った如く、死んだ方がましと思える程粗末な食事内容です。
例えば空腹を少しでも満たせる様に量を多くする工夫で、お好み焼きは肉抜きのキャベツたっぷりで、メリケン粉はキャベツがやっとバラバラにならない程度のギリギリの量で焼いた、味も素っ気も無い物です。
それでもご飯よりは量を食べる事が出来るので、その方が良いのだそうです。
空腹を感じたら出汁用の乾燥昆布を一かけらガムの様にしがんでいます。
【一病息災】
しかしこの様な本人の努力もあって、手足の先端の壊疽や、人工透析が必要な腎臓の病気など他の重度の障害は発症せずに今に至っています。
現在86歳の父は、足腰の弱りや耳が遠くなるなど高齢特有の体の弱りはあるものの、未だ身の回りの事は誰の手も借りる事無く、自分で全て過不足なく行う事が出来ます。
物忘れは多くなってはいますが、全く認知症の兆候が無いのが何よりも喜ばしいです。
糖尿病の父をずっと見て来て私が思う事は、一病息災、敵を知り己を知れば百戦危うからずです。
正しい糖尿病の知識を知り、それを実践すれば、健常人以上に健やかな老後生活も決して無理な話ではないのです。
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